2002年、障がいを持つ子どもたちの保護者有志が集まり、静岡県初の民設民営の障がい児放課後施設『地域生活支援の家あっとほーむ』を立ち上げ。その後、2006年の「障害者自立支援法」施行を機に、NPO法人『地域生活応援団あくしす』を創設。障がいを持つ子どもたちだけでなく、その先の人生まで支援する事業も展開され、地域支援の軸となる活動を続けられています。
ホームページのリニューアルは2022年、浜松商工会議所企画のホームページ作成サービス『ウェブサポ』セミナーにご参加後、『ウェブサポ』を選んでいただきました。リニューアル後は、一番大きな効果をご希望していた求人、ボランティアや寄付といった支援の手が増えていることを実感されています。また、想像していなかった相乗効果もあるとのこと。ホームページの運用を担当されているの平山さまに、さまざまな効果を伺いました。
はじめに、『あくしす』さまの活動を教えていただけますか?
障害を持つ子どもたちが、地域の中で心豊かな放課後を過ごしてほしいという想いから、静岡県初の民設民営施設としてスタートしました。多くの方々の支援で活動を続けていた中、子どもたちの卒業後の長い人生においても多様な支援の仕組みが必要であることが分かりました。NPO法人の創設は2006年に施行された「障害者自立支援法」がきっかけです。
現在は、障がいを持つ子どもたちの放課後デイサービスだけでなく、居宅介護・重度訪問介護・行動援護・移動支援、生活介護、就労継続支援A型事業など、その先の人生まで支援する事業を展開し、地域支援の軸となれるよう活動を続けています。
ホームページのリニューアルにおいては、“支援” というワードがキーとなっていると思います。
サポートしてくれるスタッフ、ボランティアや寄付といった支援の手は、当法人の活動に欠かせないものです。そのためには、まず当法人のことを知っていただくことが重要だと考えました。
NPO法人創立当初からホームページを開設していましたが、時代に合わないデザインであったり、タイムリーな情報発信ができない仕組みであったり、今の時流には合っていないホームページでした。特に最重要課題であった人材確保という点では、既存のホームページでは求職者や就職活動中の学生さんたちに響かないと考え、リニューアルを決断しました。
特に更新のしやすさという点で、効果を実感されているとか。
求人、お知らせ、職員の声などの情報をタイムリーに発信できるようになったので、これだけでも効果があると言って良いと思っています。とくにホームページでの求人募集は、タイミングを逃さないというのが人材確保の大きな柱だと思います。『ウェブサポ』では、出したい時に求人募集をかけることができ、雇用機会損失のデメリットを軽減できていると思います。 求職者からも施設の様子が良く分かるというコメントをもらうなど、当法人を知っていただくという点でも、ホームページリニューアルの効果は上がっていると感じています。
またホームページ更新作業の手間や時間に関しても、大きな効果があります。リニューアル前は、小さな更新も業者に依頼していました。そのためにパワーポイントなどで指示書を作成しなければならず、指示書の作成に時間がかかっていました。特に画像やレイアウトは、こちらが描いているデザインを指示する必要があり、何度もやりとりすることもあったため、非常に労力を要しました。さらに変更を依頼する都度、費用がかかっていたため費用の心配もしながらの更新依頼でした。
しかし『ウェブサポ』を導入してからは、常に情報発信したいページは自分たちですぐに更新作業ができるようになりましたので、 自社で更新ができないページや大規模改訂のみ依頼すれば良いので、労力も経費も大幅に軽減しています。
その他にも、さまざまな効果を実感していると伺いました。
リニューアル前はホームページを経由してのボランティアや寄付の申し出はありませんでしたが、『ウェブサポ』を導入してからは、寄付やボランティアの申し出が増えました。当法人の『ウェブサポ』担当者である大橋さんから、「ボランティアや寄付を募集しているのであれば、ホームページでお知らせした方が良いですよ」と助言をいただいたことが、非常に大きいですね。寄付に関してはAmazonのほしい物リストを利用するなど、私たちが知らない効果的な手法を提案してくれました。こうしたプロの助言をいただけるのも『ウェブサポ』を導入した大きなメリットだと感じています。
もう一つ、ホームページのリニューアルで大きな効果があったのは、スタッフの意識向上です。リニューアルに際して、どうしたら当法人のことを知ってもらえるのか、スタッフ全員でミーティングを重ねました。それぞれの思いを付箋に書いてホワイトボードに貼っていき、行動指針としてまとめてホームページに掲載しました。ミーティングを重ねるごとにスタッフの中に自覚が強まり、行動指針を共有できたことは、非常に大きな収穫だったと感じています。 今後の採用の指針にもなりますし、求職者にとっても利用者にとっても選択する際の大きな指針になっていると思います。
ホームページは重要な経営アイテムで、使いこなすことは経営の必須スキルだと考えています。
最後に、今後のホームページ活用方法などを教えてください。
求人の面では、当法人のことがより伝わるようなコンテンツを用意し、求職者が当法人をより理解し、興味を持ってもらえるようにホームページをアップデートしていきたいと思っています。今後、利用定員を増やしていくなど、より多くの利用者を受け入れていく予定ですので、支える支援者を確保することが必要です。人材確保のツールとして、積極的にホームページを活用していき、さらに効果が上がるホームページにしていきたいと思います。