約70年にわたって、自動車部品・主にベアリング関連部品の切削・研削加工でノウハウを構築されてきた高部鉄工所様。
高性能な研磨設備を備え、両幅面・外径・内径の研削加工や切削・旋削加工を量産。さらに、多品種に及ぶ小ロットでの切削・研削加工も行う対応力と安定した品質で信頼を得ておられます。また、熟練の職人集団による高精度な切削・研削・研磨加工は、最大の強みと言えます。
ホームページのリニューアルは、新規顧客獲得と新しいニーズの開拓 にターゲットを絞り、強みにフォーカスして構成。高部鉄工所様の加工技術の高さに価値を感じていただくことができ、想定以上のニーズ掘り起こしに成功していらっしゃいます。
リニューアルの経緯や効果の高いホームページになった理由など、成功の秘訣を執行役員の林さまに伺いました。
浜松商工会議所のホームページ作成サービス『ウェブサポ』を選んだ理由は?
まずホームページ制作会社を探すところから始め、5社ほどに候補を絞ってお話をさせていただきました。
『ウェブサポ』に決めた大きな理由は、 担当の大橋さん。一番モノ作りに対して熱量があったからですね。
初めてお会いした日に、「工場を見学させてもらえませんか?」と申し出があって、大橋さんだけだったんです、そんなことを言ったのは。すごくモノづくりに前向きな方だと感じて、「一緒にホームページを作るならこの人だ」と思ったんです。他にもモノづくりの会社のホームページを多数手掛けていらっしゃいましたし、 人と実績でダントツでした。正直、見積もりの値段は5社とも大きな差はありませんでしたし、皆さん実績もあるところばかりでしたけど、やっぱりうちはモノづくりの会社なので、作ってる人たちを現場で見てもらいたいという気持ちはあったんだと思います。
制作過程でも、私もちょっと手探り状態だったところを、こちらの想いを引き出して、カタチになるよう導いてくれるたように思います。
ホームページリニューアルの際、重視したことは何でしたか。
リニューアルの最大の目的は、顧客を増やすこと。また、現在お取り引きいただいているお客さまに対しても、高部鉄工所の業務内容を再認識していただくこと。 大きく2つの目的を掲げました。
BtoB向けのホームページですので、ターゲットは業界の方と就活している学生さん に絞って、ある程度の知識を持っていることを前提に構成しました。ターゲットを絞らないと、文章量が多くなって見てもらえなかったり、強みが伝わらず差別化できなくなってしまうと思っていました。
見せるべきところにフォーカスしてシンプルなデザインで見やすいですし、職人さんの気配を感じる写真で技術力を強みにしている雰囲気が伝わってきますよね。
本当はも職人たちの顔まで出したいとも思ったのですが、みんなシャイなので(笑)。
その代わり、機械を扱っている場面を盛り込む方向にしました。手元や後ろ姿で職人が強みであることを出せたと思いますし、同時に高性能な研磨設備も見せられたので、うまい具合に表現できたかなと思います。
難しかったのは、新しい顧客獲得にフォーカスしすぎると、持っている設備や何を作っているかという方向に引っ張られてしまうので、どんどん深い内容に陥ってしまいそうになったことですね。ですから、「何を作っている会社なのか」ではなく、「何ができる会社なのか」という部分をより明確にする方向性にしました。
設備であればより最新のものに絞り、職人であれば緻密な技術力が強みであること訴求することで、良いバランスで伝えたいことを表現できたと思います。
ホームページリニューアル後の効果はどんなものがありましたか?
新規のお客さまというのは、「こんなことができる会社はないか」という想いで探していらっしゃることが多いです。そういう方がホームページを見てくださり、「ここに頼めばできるのではないか」と感じてくださって、今いくつか商談させていただいています。
あとは、一番の顧客様とのお取り引きも広がっています。
今までお取り引きのなかった部門の方から「こんなことできますか?」というお声掛けもいただくようになりました。どのケースも、こんなところにこんなニーズがあったんだと、自分たちの「何ができるか」の可能性を広げてもらっているように思います。
今回、『ウェブサポ』でホームページをリニューアルしてみて分かったのは、 自社の強みにフォーカスして、「こんな付加価値があるんです」というのを相手に知ってもらう、付加価値を再認識してもらうことが大事だということ。
お客さまが探し求めていたこと、諦めていたことというのは、絶対的な付加価値で、ダイレクトに評価してもらえて売上げアップにもつながります。だからそういう点でも、新規顧客獲得や新しいニーズを探すことは、大きな意味があると思います。そういうホームページを持てたこと、『ウェブサポ』と大橋さんに感謝しています。
今後さらなる新規顧客獲得はもちろん、新しいニーズがどんどん生まれていくのではないかと、期待しています。